イカサマのダイス

私は昔から、楽しむ為には強さも伴わなければならないと常々考えています。
これは、強くなければ楽しむ資格が無いという意味ではなく、楽しさとは強さに比例するものだという意味合いです。
ゴースト使いを名乗り、一方的に負ける試合の多かった数年前と、普通のデッキを握りゴースト使いから霊王となった今では、今の方が楽しいというのが正直なところです。
強い事と楽しいことは比例するのです。

しかし、勝つことが絶対正義という感覚は、人を誤った方向へと導きます。
もちろん、魅力ある商品のある大会、数百・数千人規模の大会では、勝つことを念頭に置いて戦わなければなりません。
だからといって、”勝つためにどんな手段でも使って良い”という事にはならないのです。
普通の人間であれば、ここは理解できるでしょう。しかし、世の中には理解できない人間が居ます。
そのような人間は、誤った技術、つまりイカサマへと手を出します。
ツイッターなどを見ていると「イカサマをやるプレイヤーが悪い」というのが間違いない意見です。しかし、実戦では「イカサマは気付けなかったプレイヤーも悪い」という、非情な現実を叩きつけてきます。
ともなれば、もはやイカサマを回避する方法は、自己防衛以外にありません。

イカサマには色々な手法があります。はるか昔であれば、マナゾーンのカードを手札に戻したり。少し前であれば、ドローの際に2枚以上を手札に加えたりなど。
最近であれば、目に見えないところからカードを取り出したり。
本当に色々な種類があります。
しかし、これらは対戦中、注意深く相手を見ておけば、かなり防ぐことができます。枚数に違いが出るため、常に相手のカード枚数に意識を向けておけば、すぐに気付けるでしょう。

私が最も厄介だと考えるイカサマは、目に見えない部分でのトリック、つまり”積み込み”です。
これは、対戦前・中・後で気付くことが出来ない、イカサマとしては理想的な手法といえるでしょう。
常々言われている対策方法は「ディールシャッフルの際にリバースシャッフルで返す」という方法ですが、デュエルマスターズにおいて、ディールシャッフルのみで相手に返す行為は「無作為でない」として違反となります
(デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール 3.6項)
そのため、ヒンズーシャッフルを併用する形、あるいはカットする形で返します。(私はこれでも無作為になったとは考えてませんが、ルール上は問題無いようです。)
では、相手がディールシャッフルを伴わなかった場合は、どうすれば良いのでしょうか。
ここで覚えておいていただきたいことは、ヒンズーシャッフルは思っている以上に混ざらないということです。
つまり、カードを固めた状態でヒンズーシャッフルをした場合、大半がそのままの塊で残ります。
100回もシャッフルすれば、ある程度混ざりますが、大会の場で、それも相手の退屈そうな表情を見ながら100回ヒンズーシャッフルする度胸のあるプレイヤーは、相当な精神の持ち主といえるでしょう。
あるいは、マッチの途中でこれをやると、相当な時間を浪費し、勝敗にすら影響が出てしまいます(恐らくジャッジから注意されるかと思いますが・・・)
大会で求められるシャッフルの方法としては、ディールより無作為で、かつ時間を浪費しないシャッフルが求められます。
これは”大会のルールに則するかどうか”でもありますが、何より”相手の不正に対して対抗できるかどうか”という観点から考えたものです。

MTGをやり始めてから、私はファローシャッフルを強く推奨するようになりました。
これは、上記の理由からです。
デュエルマスターズでは常々「スリーブが傷つくから」「デッキの中身が見られるから」という理由でファローシャッフルを禁止するプレイヤーが居ますが、相手のシャッフルに指示を出す事は、すなわち”自分にとって都合の悪い並びにするな”という事と同意だと考えます。
私はこれを、積み込みの有無に限らず、限りなくイカサマに近い行為だと考えます。
別にこれが、デュエ祭りやフリープレイのような場なら、一々細かいことは気にしません。
しかし、CSやGPといった”競技性”が重要視される場では、見逃すわけにはいかないのです。
そのような場で、相手のシャッフルに規制をかける事自体が、それが認められている現状が、非常に問題ではないでしょうか。
もし、あなたがシャッフルを怠り、悪意あるプレイヤーに気付かぬ内に作為的に倒されたとしたら、納得できるでしょうか。
少なくとも、私は納得できません。
だから、少しでも悪意あるプレイヤーに対抗するために、こうするしか無いのです。

もう一つ、私が対策したい”技術”があります。
これはイカサマではありませんが、出来る・出来ないで大きく差の出るテクニックです。
誰もが一度は「この人、デッキからカード探すのすごく悩んでるな」と思った事があるでしょう。
シールドの中身を確認しているからなのか?どのカードを加えるか悩んでいるからなのか?
いずれも正解ですが、もう一つあります。デッキの並びを覚えているのです。
そんな事が可能なのか?少なくとも、練習すれば可能だそうです。私は出来ませんし、やる気が起こりませんでしたが・・・
さて、デッキの順序を覚えて何になるかといいますと、その後の戦いを有利に・・・とはいかずとも、予定しやすくなります。
さすがに、対戦中のカットの際にディールシャッフルを行うプレイヤーは、まず居ないでしょう。
つまり、デッキの並びを全て記憶しておくと、3枚ほど引けばその後の順番を知ることが出来るのです。
これを実際にやってくる人は稀でしょうが、実際に出来る人が居ると聞いたことがあります。
この技術に対抗する場合も、ファローシャッフルが効果的です。なんといっても、スペースをとらず、時間をかけず、順番を非常に無作為に出来るからです。

また、そのような完璧な技術でなくとも、ある塊を記憶しておく事で、(確率は稀ですが)同じ状況に出くわす事も出来ます。
たとえば『革命の鉄拳』で出たカードを、並び替えた後にそのままの塊でデッキに加えてヒンズーシャッフルしたとしましょう。
それも、その塊を崩さないように。
相手にデッキを渡して、軽くカットしてもらってから返ってきました。
デュエルマスターズは、デッキに同じカードを4枚入れることができます。仮に、さっき並べた5枚のカードの一番上を『革命の鉄拳』だったとしましょう。
そのプレイヤーは次のターン、『革命の鉄拳』を引きました。デッキに4枚入っているのだとすれば、おおよそ25%の確率で、次のカードは、その下に入れたカードです。
その下に入れたカードが出たなら、ほぼ間違いなく、その次のカードも来るでしょう。
そこまで分かれば、デッキの一番上が分かった状態でプレイしている事になります。僅かなアドバンテージですが、非常に大きいアドバンテージになる事もあるでしょう。
相手がこのような方法をとってきた場合は、私なら真っ先にファローシャッフルで切り替えします。イカサマで無いにせよ、自分が不利になる要素を放っておく訳にはいきません。
それが、大きな大会であれば、なおさらです。

今月で、デュエルマスターズに手を出して14年になります。
これまでの間に、イカサマに負かされて涙を呑んだ人を何人も見てきました。
私は、そんな中の一人になりたくはありません。
そのためにも、相手にシャッフルの方法を制限される事は、どうしても許せません。
これが私の考えです。

あと、ディールシャッフルは仕方ないとして、ヒンズー・ファローシャッフルの時は顔を背けましょう。
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